昨日のサイトへの訪問者数が過去最低くらいのレベルで少なかった(笑)それはそれで仕方がないことなのだが、年度末ということもあり、Twitterを見ていても疲れている人がとても多い気がする。私が仲良くさせていただいている先生方からも、疲労感が強い印象を受ける。
そんなこともあり、今日は保育の話ではなく、リラクセーション技法の1つである呼吸法のお話をしたい。元々スポーツ心理学という領域にいて、かつてはスポーツ選手のメンタルトレーニングを指導させていただいていた。その中で、呼吸の調整というのは非常に重要と考えていた。人間、緊張したり、疲労感が高まると呼吸が浅くなる。そうすると頭に酸素が行かなくなるので、あくびが出たり、余計に疲労感が強まったりするという悪循環に陥る。対策として深呼吸をすることを勧める場合もあるが、精神的な効果を得るための呼吸として、一般的な深呼吸はあまり効果的ではないと言われている。一般的な深呼吸ではなく、ちょっとした工夫をすることで、呼吸は整い、精神的にも少し落ち着けるようになる。
そんなことを言うと1回やればなんとかなると感じる人が多いのだが、そんなに安易な感じではない。1日3〜5分で良いので、できれば毎日、難しいようなら2日に1回で良いので、繰り返しやると良い。私はお風呂とか、寝る前に布団の中でとか、そういう毎日同じところでやることを習慣化することをお勧めしている。
さて、やり方だが、以下の通りでやってもらいたい。
① 息を全て吐き出す*1
*1 吐き出す際は、口から細く長く吐き出すようなイメージで行う。1m先に火がついたローソクがあって、その炎が揺れるけど消えないくらいのイメージでゆっくりと吐き出す。
② 一旦止める(1秒程度)
③ 鼻(+口)から息を吸う*2
*2 吸う時に、下腹部(丹田)を膨らませる。空気が下腹部に入っているようなイメージを持つ。下腹部に風船が入っていて、そこに空気を吸い込んでいるような感覚。
④ 一旦止める*3(1秒程度)
*3 一旦止めるのを忘れるとだんだん苦しくなる感覚が私にはあるので、焦らずに1回止めよう
① に戻って息を全て吐き出す。
かなり上手になった方であれば、吐くのに20秒程度、吸うのに5秒程度なので、止める時間も合わせると約30秒で1サイクルくらいのイメージになる。10回の呼吸をするのに5分くらいになると、かなり深い呼吸になっていると言える。
これができるようになっただけで、かなりリラクセーションの能力は高い状態になっている。リラクセーションというのは、心身のバランスが取れている状態であり、どこかに局所的に力が入っていたりすることがない状態と言っていた武道家がいた気がする。呼吸法に慣れていくと、日常生活の中で、「あ、いま肩に力が入ってるわ〜」なんてことが分かるようになる。そういう状態になるまで、まずは1ヶ月間続けてみよう!