今日は、これまでとちょっと違う視点から、
コミュニティ・スクール(以下、CS)について考えてみたいと思います。
(1)CSって何?
みなさん、そもそもCSってお聞きになったことはありますか?
学校運営協議会と呼ばれる、10名以下で構成される組織を設置している学校のことで、地域とともに子どもたちの教育をしていこうとしている公立学校(小学校〜高等学校)のことです。
私もまだそこまで詳しくないので詳しいことは
これから調べていくことになりますが、
ポイントは学校(園)の運営に周辺エリアの人々にも
参画してもらおうという取り組みのことです。
ねらいとしては、学校と周辺地域がつながることで、
お互いに活性化していこうじゃないかという
ところにあるのではないかと考えています。
学校側からすれば、子どもや学校が抱えている問題を
校外の人たちにも一緒に考えてもらって、社会総がかりで
子どもたちを育てていきましょうということです。
文科省の取り組みなので、保育所は関係ないかもしれないですが、
幼稚園・こども園にはいずれかかわってくる、
もしくは、すでに似たような取り組みをしているかもしれませんね。
(2)学校運営協議会の役割
協議会の委員は結構重大な役割を担っています。
① 校長が作成する学校運営の基本方針の承認(必須)
② 学校運営について、教育委員会又は校長に意見を述べることができる(任意)
③ 教職員の任用に関して、教育委員会規則で定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる(任意)
ということです。
もちろん、無茶苦茶を言うような人はダメですし、
学校運営の妨げになるという判断をされた場合は、
任命が取り消されることもあるでしょう。
なので、学校のことをある程度理解した上で、
さらにプラスを生み出すことができる人がその職に就く
ことになります。
(3)熟議をする
協議会では、いろんなことについて話をしますが、
「熟議」と呼ばれる形での話し合いを繰り返します。
この「熟議」は最近聞かれるようになった言葉だと私は認識していますが、
心理的安全を保った上で、ファシリテーターを置いた形の
ブレインストーミングと言って良いかと思います。
しかも、あえてテーマを1つに絞った形で議論を始め、
それに関する現状認識をしたり、課題のありかを探ったり
するわけです。仮に小グループに分かれていたとしたら、
各グループの中でそれを行い、それぞれのとりあえずの結論を
共有するということをします。
1回で結論を出そうとする必要はありません。その議論を持ち帰って、
さらに考えて、次回持ち寄るということがあっても構いません。
そうやって、少しずつ考えを進めていきます。
正直、私自身も今までのグループワークと何が違うのか?
と問われると、あまり自信はないのですが、
議論しただけに終わらず、その後の行動までを視野に入れた
マネジメントを含むものであるということのようです。
学校運営協議会を取り仕切る方は、全体をマネジメントする
視座に立ち、議論だけで終わるのではなく、
行動をした上で、さらに議論をするというサイクルを回す
立場にいると考えると良さそうです。
(4)最後に
私もある学校でこの委員をしていますが、
少なくとも、この組織が機能して、全国的に何かが
生まれるまでにはハードルがいくつもあると思いっています。
この話をここでしたのは、今後幼児教育においても、
このような園運営が必要になるかもしれないと
思ったからです。
これから少しずつでも良いのでこういう取り組みを
理解しておき、来たるべき時にはすぐに動けるように
準備をしておいてはいかがでしょうか?
参考サイト👇(文部科学省のページ)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/index.htm