人とつながる前に大切なこと

 
保育は「つながり」の場です。
子ども同士のつながり,保育者とのつながり,モノとのつながり,
親や保育者以外の大人とのつながりを生み出すことができる場です。
 
5領域の中に人間関係とあるので,特に子ども同士のつながりなどは先生たちの関心事としてよく取り上げられます。
また,保育者にとっては「支援」が仕事の中での最重要課題と位置づけられていることが多いため,
これに対しての意識も高いですよね。
 
ただ,ここで問題にしたいのは3つ目のモノとのつながりと4つ目親や保育者以外の大人とのつながりなんです。
 
「つながり」ではなく、「結ぶ」という言葉を使いたいと思います。
つながるは例えば「電話がつながる」とか「線路がつながる」など、
それまで通っていなかった何かが通ることを意味します。
 
一方で、結ぶとなると、紐を結ぶ、婚姻を結ぶなど、より切れ難い、
お互いに整然と絡まり合った状態を表しています。
人間関係がつながるというと知り合うというニュアンスに私には聞こえます。
一方で,人間関係を結ぶと言うと、そこには信頼関係や愛情のようなものが想定されます。
これらの理由から、つながるというよりは「結ぶ」という動詞を使いたいと思います。
では,人とつながる,人と関係を結ぶ前に大切にしたいことってなんだと思いますか?
 
 

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保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

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