こんにちは.
最近,幼稚園やこども園にお邪魔してデータを取らせてもらっていますが,
色々な環境要因に着目しています.
テラス
築山
水たまり
玄関(表,園児たちの入り口)
落ち葉
などなど.
その中でも,「園庭の真ん中」をどう作るか?
ということが気になっていますので,
今日はそのことについてお話ししました.
素敵な園庭を作っている園では,
真ん中がオープンスペースになっている,
いわゆる「校庭型」の園庭は少ないと思います.
大きな樹があったり,遊具が置いてあったりして,
園庭をうまく区切っていることが多い気がします.
でも,実際には99%園庭の真ん中は何もないスペースにされています.
運動会のことを考えるから,そういう作りになるんでしょうね.
でも,ある園では私の提案を受けて真ん中に築山を作りました.
隣が小学校なので,運動会の心配をする必要がないという
要因が大きかったのですが,これを思い切ってやられた園長先生には脱帽です.
自分で提案したくせにね(笑)
上の写真は大人目線ですから,見えなくなっている箇所はほとんどないのですが,
子どもの目線で見たら,向こうが見えないんです.
こんな感じ👇
これって面白いと思いません?
先生曰く,鬼ごっこなど走り回る遊びが多くなったとのことです.
そりゃそうですよね.
「見える・見られる」という関係の代名詞的な遊びが
鬼ごっことかくれんぼ
ですもんね.
運動会をどうするか?
という問いと連動する話なので,
あまり思い切ったことはできないという方が多い話なのだろうと思います.
でも,本当にそのままで良いのか?
それとも,運動会の時は動かせる形にしてでも,
園庭の真ん中を工夫した方が良いのか?
例えば,プランターなら動かせる.
毎朝,用具を園庭の真ん中に置いて,
園児たちがいつでも簡単に取りに行けるようにする.
輪もの(輪っかのついた遊具:キックバイクとか三輪車)を置く
可動式の鉄棒やうんてい,タワー型のジャングルジムなどを置く
など,方法はありそうな気がします.
園庭の真ん中に物を置くだけで,園庭が少し区切られて,
園児たちの動きが変わるかもしれません.
そういう工夫も環境構成であり,保育の大事な営みであると思います.
ぜひご一考を.