経験の質を掘り下げる

 

 

 

おはようございます☀️

という挨拶をここで毎朝のように書いています。

園でも毎朝、先生方と出会った園児たちは

挨拶をするだろうと思います。

 

「挨拶」は心を開いて相手に迫る

という意味を持つ言葉です。

その「おはようございます」には

どのくらいの意味合いがあるのだろうか?

 

体育会系の学生によくあるが、

廊下で出会った学生が「おはようございます」

研究室に忘れ物をしたと思って

同じ廊下を戻ろうと思ったらその学生がまだいて、

何分も経っていないのに

また「おはようございます」

ってなることがたまにある。

 

1回目の挨拶の質はどうだったのか?

2回目の挨拶は必要なのか?

 

挨拶は形だけになりがち。

もちろん形から入ることって大事です。

その一方で、経験の質を問う

という視点も同時に持っていたい気がします。

 

東大におられた秋田喜代美先生が書かれた

『保育の心もち』で

子どもの経験の質の深さを問う

ということを書かれています(p.52-53)。

 

保育の質を問う場合、

単に経験したかどうかではなく、その経験の質を見る

視点を保育者たちがしっかりと持っていること

の大切さを指摘されています。

 

何かに没頭して遊んだ

とした時に、単に没頭して遊んだという事実だけを記録するのではなく、

なぜこの子は今日、この場所で没頭できたのか?

という問いを立て、環境・素材・保育者のかかわりなどを捉え直す必要があるということです。

まさに、昨日のコラムでお話しした考察ですね。

 

経験の質を高めるためにも

考察は大切にしたいものです。

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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