第3回 暑さと出会う子どもたち 2026年6月16日 1. 逃げる・我慢する、ではなく、往復する 前の2回で、私たちは「暑い=危険=避けるもの」という空気と、それを支える数字について考えてきました。 最終回の今日、提案したいのは、たった一つの言葉の置き換えです。 暑さは「避けるもの」と位置づけるのをやめて、 暑さは「出会うもの」と考えてみたい。 子どもが暑い場所と涼しい場所を往復する姿を、危険を回避している姿ではな...もっと読む
第2回 あの数字は、何のための数字だったのか? 2026年6月9日 前回、私たちは「暑い=危険」という前提が、 いつのまにか共有されてしまっている、というお話をしました。 今日は、その前提を支えている一つの数字 ——「暑さ指数」について、調べてみたことをお伝えします。 少しだけ理屈っぽい回になりますが、お付き合いください。 知っておくと、現場での見方が少し変わると思うのです。 1. 暑さ指数(WBGT)とは? まず、用語を...もっと読む
第1回 暑いと言われると、暑くなるのでは? 2026年6月2日 園庭にアラートの知らせが届く。 ついさっきまで砂場で水を運んでいた子どもたちが、 保育者の「今日は暑いから、お部屋に入ろうね」のひと声で、 建物の中へ消えていく。 エアコンの効いた部屋で、子どもたちはおとなしくブロックで遊ぶ。 確かに、今日の安全は守られた。誰も倒れなかった。 だが、私はこの光景の前で、いつも小さな引っかかりを覚える… 今日は、その引っかかりの正体...もっと読む
【告知】第1回水たまりフォーラムに登壇します 2026年5月29日 こんにちは。 2026年6月21日(日)14:00-17:00 こどもなーと千里丘保育園 第1回 水たまりフォーラム に登壇します。 https://mizutamari2026.peatix.com/ 梅雨真っただ中のこの日、 なんとも愉快な仲間たちと一緒に水たまりを感じる 1日にしませんか? 子ども達って、なんであんなに水たまりが好きなんだろう? 子ども達を...もっと読む
第3回 数字にならないものを大切にする 2026年5月26日 ここまで二回にわたって、「経済教」という現代の信仰、そしてそれが「最適化されるべき子ども」という見方と結びついて生んでいる問題について書いてきました。今回は、この状況の中で私たちが大切にしたいものは何か、を考えてみたいと思います。 第2回 「最適化されるべき子ども」という見方 第1回 「経済教」という現代の信仰 少し前のことですが、私は日曜日の朝に大津市の皇子山運...もっと読む
第2回 「最適化されるべき子ども」という見方 2026年5月19日 前回、現代社会が「経済」を一種の宗教のように信じているのではないか、というお話をしました。今回は、その「経済教」が、もう一つの現代特有の発想と結びついたときに何が起こるかを考えてみたいと思います。そのもう一つの発想とは、子どもを「最適化されるべき対象」として見る見方です。 少し抽象的な言い方なので、具体的に言い換えてみます。私たちは知らず知らずのうちに、子どもの育ちを「インプ...もっと読む
第1回 「経済教」という現代の信仰 2026年5月12日 今日から、向こう3週間にわたって、「経済」という名の宗教と保育について考えてみたいと思います。 先日、ある新聞記事を読みました。「子どものスポーツ経験は、親の経済格差によって大きく変わる」という内容でした。読みながら、私はある違和感を覚えました。この種の記事は近年とても多い。教育格差、体験格差、文化格差——あらゆることが「経済格差」というレンズで語られています。その違和感の正...もっと読む
【告知】「からだ育て放送局」第12回を配信しました 2026年5月10日 こんにちは。 からだ育て放送局も、気が付けば第12回目になりました。 いま僕が研究をしている「水たまり」って何が良いのだろうか? みたいな話をおしゃべりしています。 汚れるのは困る、風邪をひいたらどうしよう?もあるかもしれないですけど、 それ以上の意味があるのではないか?と僕には思えます。 ご視聴いただけると嬉しいです♪ https://youtu.be/XFRZ...もっと読む
【告知】「育端」に参加します 2026年4月21日 こんにちは。 今週末4月25日(土)@藝大部屋(東京藝術大学芸術未来研究場) で開催される 「育」にまつわる井戸端会議 「育端」 に参加します。 主催は居間theaterという芸術家集団と甲南大学の西尾千尋さん https://www.imatheater.com/sodabata_2604.html 「育(そだ)」とは? 「育つ」「育てる」未満の状態の...もっと読む
環境が芸術になるとき:肌理の芸術論 高橋憲人 2026年2月28日 表題の本を読んだ。私にとっては心奮える本だった。学術書ではあるが、難解ということはなく、保育者にとっても学び多い著書であると感じる。 最近、アートマインドということを考えている私にとっては、①環境を知るということ、②アートとは単なる自己表現ではないということ、③環境の中にある可能性、を考える機会を毎朝与えてもらった(本書を読むのがその期間の朝の日課であった)。 本書は私も読んでいるティ...もっと読む