第1回 暑いと言われると、暑くなるのでは?

園庭にアラートの知らせが届く。 ついさっきまで砂場で水を運んでいた子どもたちが、 保育者の「今日は暑いから、お部屋に入ろうね」のひと声で、 建物の中へ消えていく。 エアコンの効いた部屋で、子どもたちはおとなしくブロックで遊ぶ。 確かに、今日の安全は守られた。誰も倒れなかった。 だが、私はこの光景の前で、いつも小さな引っかかりを覚える… 今日は、その引っかかりの正体...もっと読む

【告知】第1回水たまりフォーラムに登壇します

こんにちは。 2026年6月21日(日)14:00-17:00 こどもなーと千里丘保育園 第1回 水たまりフォーラム に登壇します。 https://mizutamari2026.peatix.com/ 梅雨真っただ中のこの日、 なんとも愉快な仲間たちと一緒に水たまりを感じる 1日にしませんか? 子ども達って、なんであんなに水たまりが好きなんだろう? 子ども達を...もっと読む

第3回 数字にならないものを大切にする

 ここまで二回にわたって、「経済教」という現代の信仰、そしてそれが「最適化されるべき子ども」という見方と結びついて生んでいる問題について書いてきました。今回は、この状況の中で私たちが大切にしたいものは何か、を考えてみたいと思います。 第2回 「最適化されるべき子ども」という見方 第1回 「経済教」という現代の信仰  少し前のことですが、私は日曜日の朝に大津市の皇子山運...もっと読む

第2回 「最適化されるべき子ども」という見方

 前回、現代社会が「経済」を一種の宗教のように信じているのではないか、というお話をしました。今回は、その「経済教」が、もう一つの現代特有の発想と結びついたときに何が起こるかを考えてみたいと思います。そのもう一つの発想とは、子どもを「最適化されるべき対象」として見る見方です。  少し抽象的な言い方なので、具体的に言い換えてみます。私たちは知らず知らずのうちに、子どもの育ちを「インプ...もっと読む

第1回 「経済教」という現代の信仰

 今日から、向こう3週間にわたって、「経済」という名の宗教と保育について考えてみたいと思います。  先日、ある新聞記事を読みました。「子どものスポーツ経験は、親の経済格差によって大きく変わる」という内容でした。読みながら、私はある違和感を覚えました。この種の記事は近年とても多い。教育格差、体験格差、文化格差——あらゆることが「経済格差」というレンズで語られています。その違和感の正...もっと読む

【告知】「からだ育て放送局」第12回を配信しました

こんにちは。 からだ育て放送局も、気が付けば第12回目になりました。 いま僕が研究をしている「水たまり」って何が良いのだろうか? みたいな話をおしゃべりしています。 汚れるのは困る、風邪をひいたらどうしよう?もあるかもしれないですけど、 それ以上の意味があるのではないか?と僕には思えます。 ご視聴いただけると嬉しいです♪ https://youtu.be/XFRZ...もっと読む

【告知】「育端」に参加します

こんにちは。 今週末4月25日(土)@藝大部屋(東京藝術大学芸術未来研究場) で開催される 「育」にまつわる井戸端会議 「育端」 に参加します。 主催は居間theaterという芸術家集団と甲南大学の西尾千尋さん https://www.imatheater.com/sodabata_2604.html 「育(そだ)」とは? 「育つ」「育てる」未満の状態の...もっと読む

環境が芸術になるとき:肌理の芸術論 高橋憲人

表題の本を読んだ。私にとっては心奮える本だった。学術書ではあるが、難解ということはなく、保育者にとっても学び多い著書であると感じる。 最近、アートマインドということを考えている私にとっては、①環境を知るということ、②アートとは単なる自己表現ではないということ、③環境の中にある可能性、を考える機会を毎朝与えてもらった(本書を読むのがその期間の朝の日課であった)。 本書は私も読んでいるティ...もっと読む

保育現場で“みる”とはどういうことか—-視線が制度に回収される瞬間

    原理を平たく言うとこうなります。 私たちは子どもを見るとき、無意識のうちに“ラベル”を貼っている。 「年中だからこのくらいできるはず」 「発達特性がある子だから配慮が必要」 「困った行動」 ラベルは便利です。共有もしやすいから、会議も進む。   でも、その瞬間に“目の前の子ども”が少し見えなくなる。 たとえば、砂場で黙々と穴を掘り続ける子がいる。 「こだわりが...もっと読む

【理論編】第5回 「探索行動」の大切さ

こんにちは。 今日は「探索行動の重要性」についてお話しします。   子どもは成長の過程で、見て、触って、動いて…といった探索行動を繰り返します。 発達心理学者のエレノア・ギブソンは、赤ちゃんが「自分の環境をどう理解していくのか」 を調べるために有名な実験を行いました。 その一つが「視覚的断崖実験」です。   透明なガラス板の下に深い溝のような模様を置くと、 赤ちゃんは...もっと読む
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