【実践編】第5回『待つ』は愛情表現~見守りの第一歩〜

 

こんにちは。

今日から数回にわたって

「待つ」ことについて考えてみたいと思います。

 

 

いかがですか?

「早く!」「急いで!」つい言ってしまいませんか?
でも実は、「待つ」ことも大切な愛情表現なんです。
今日は、なぜ「待つ」ことが子どもの成長につながるのか、
その秘密をお話したいと思います。
 
 
「待つ」ことは、実は子どもへの最高のプレゼントです。
なぜでしょうか?
 
子どもが靴を履いている時、私たちがすぐに手伝ってしまうと、
子どもは「自分でできた!」という達成感を味わえません。
でも、少し待ってあげると、子どもは自分なりに工夫して、
最終的に「やった!できた!」という喜びを感じることができます。
 
これは脳科学的にも重要です。
自分でやり遂げた時の達成感は、
「次もやってみよう」という意欲を育てます。
 
逆に、いつも大人がやってくれると「やらなくても大丈夫」
ということを学習してしまいます。
 
「待つ」ことは「あなたならできる」というメッセージでもあります。
「この子はきっと自分でできる」と信じて待つことで、
子どもは「自分は大丈夫な人間なんだ」という自信を育てていきます。
もちろん、無限に待つ必要はありません。
子どもが本当に困っていたら助けてあげる。
でも、まずは「この子ならできるかも」と信じて待ってみる。
これが見守りの第一歩です。
 
今週は「3秒待ってみる」からスタートしてみませんか?
お子さんが何かしようとしている時、
いつもより3秒だけ長めに待ってみる。
たった3秒ですが、きっと新しい発見がありますよ。
 
次回は、「待つ時間の見極め方」について詳しくお話しします。

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者と保護者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒520-0026 滋賀県 大津市 桜野町2丁目4-7-517 

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