【遊びを育てる】刃物を使った遊び

 

 

刃物を使うこと🍴
これは心理的にも、身体運動的にも非常に緊張感を伴うことです。
これが上手に使えるようになるプロセスで、子どもは大きく成長します。

 

特に刃物遊びは集中力を高める効果があります。

園児は言葉で言ってもできるようにはなりません。

じっと誰かの話を聞くなんて能力を高めようと思ったら、注意を集中させる機会をたくさん作るしかないんです。

そのために、刃物を使った遊びは良いアイテムですね。

子どもだって危ないことはわかっています。それを使うときはものすごく集中します。

*もし危なさが分からないような園児の場合は、まだ使うのが早いかもしれないですし、

使えるようになるための前段階(安全なハサミからスタートとか)が必要かもしれません。

 

私が知っているある保育園では肥後守を園児1人ずつに買って準備をしてもらっています。
その園では柔らかい木材の切れ端をもらってきて、それを園庭の片隅に積んでおられます。

特に冬場は園児たちと保育者が一緒に焚き火でも囲みながら、ひたすら削って木製のナイフとか

鉛筆を模したものを掘っています。木屑も焚き火に入れちゃえば、あと処理も要らないですしね。

 

モンテッソーリ教育ではハサミを使った遊びを系統的に取り入れていますよね。

最初のうちは、大雑把に切る感じでも良いんですけど、やはりハサミの醍醐味は細かく、精密に切る

遊びじゃないかなって思います。

 

例えば、ままごと遊びと連動させて、紙でパスタやそうめんを作ってはどうでしょうか?

先生と一緒にできるだけ細く紙を切るとか,いろんな色の紙を切ってカラフルな麺を作るなんて

いうのも面白そうです。

 

ぜひ、保育計画の中に入れてみてはいかがでしょうか?

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

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