【UG配信】子育てへのまなざし

画像 『ママ・パパに聞いた!「子育て向いていない」と思うとき。育児に向いていないと感じやすい人の特徴とは?』より)

 

1月18日に

母性と父性〜子育てをでかい視野で考える

という子育ちコラムを配信しました。

今日はこれのアップグレード(UG)配信です。

 

 

つい先日聞いたある主婦の話です。

主婦「ねぇ、教室の掃除ってみんなで交代で、係を決めてやるんだよね?」

子「そうだよ」

主婦「ある特定の人だけがやらされたり、汚れたからって『おい、〜が汚れてるぞ』って

  特定の人に言ったりしてその人だけに掃除させてたら、それっていじめだよね?」

子「そりゃ、いじめだろ」

主婦「私っていじめられてるの?」

子「・・・・・・・ん?」

主婦「だって、そうじゃない?毎日、掃除をしているのは私。どこかが汚れていたら文句を言われ、

  靴下がない、タオルがないと言われ、家のことは誰もやらない。やるのは全て私。

  これって私、いじめられてるんだよね?」

子「あ、いや、・・・・・・・」

 

という会話があったそうです。

これってこの主婦の方の慧眼は見事なものです。

決してパートナーである旦那さんに向けたものではないですが、

旦那さんも含めて、みんなが納得するような話ですよね。

この主婦の方の知性には敬服します。

*これをお読みのお母さん。似たような状況に置かれているのであれば、

著作権フリーですので、効果的にお使いください。たぶん、フッと気がついたんだけど・・・

という風情で伝えるのが効果的かと思います(笑)

 

さて、「子育てをでかい視野で・・・」と1月18日に書いた時には

時間軸の、いわば縦軸的な話でした。

今回の「でかい視野」は横軸の話です。

子どもと接することだけが子育てではありません。

環境を整えること、夫婦でしている会話、仕事に向き合う姿勢etc

子どもたちは分からないながらも見ている訳です。

そこでは必ず何かが伝わっています。

上記の話を聞いた時のもう一人の大人(旦那さんか奥さんかはわかりません)が

どういうリアクションをするかも、重要になるだろうと思います。

 

木を見て森を見ず

森を見て木を見ず

どちらもダメですね。

森は見えているけど木は見えていない人もいるし、

逆もまた然り。

総じて言うなら母性的な人は木を見るのが得意で、

父性的な人は森を見るのが得意な気がします。

 

2人で子育てをしている人はお互いの長所を生かして、

話し合いながら子どもを包んであげると良いでしょうね。

 

そして、シングルで子育てに向き合っているそこのあなた!

これは異性の相談相手を見つけるのがベターアイデアじゃないでしょうか?

別に恋愛関係である必要はないけど、

子どもの話をしても違和感なく、感じたことを率直に話してくれる友人。

学生時代からの友達とか、いいんじゃないかな?

 

でも、古くからの友人だと逆に面倒だったりするのかな?

保育園の園長先生とかでもいいのかも?

園で管理職をしている方は、木も森も見えている人が多いので、

そういう人と話せたら、ちょっと違う視点とかも得られるかも?

 

子育ての際に「でかい視野」を得られるために、

周りの人といろんな話をしながら考えるってことですね。

ぜひ、お試しください。

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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