子ども自身が本物に触れる

現代の子どもたちは本物に触れる経験が少なくなったのではないだろうか?

 

 

こんにちは。

先週は年度の変わり目ということもありバタバタしていて

1週お休みさせていただきました。

まぁ、気まぐれに更新が増えたり減ったりしているサイトですから、

その辺りはご容赦ください(笑)

 

 

BGM Bryan Kesslerゆるカフェ~アロハ・ハワイ)

 

 

(1)本物に触れる

さて、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんが

幼少期に本物に触れることの大切さをコラムで書かれています。

リンク👇

子供の感性を育むには「いかに本物に触れられるか」日常生活でできる経験とは[前編]

 

これは私も大切なことだと思います。

佐藤さんはコンパスや油土の話を書かれていますが、

もっと身近な遊びでもそうです。

砂場遊びの際にプラスチックのシャベルを使うのか?金具でできたものを使うのか?

でも遊び方は変わってきます。

一方で、同じ砂場遊びの際に使うバケツは、大小様々なものがありますが、

大人が使うようなものばかりしか用意していないと

砂場遊びに水が導入されにくく遊びが発展しません。

小さなバケツが用意されていることも大切になります。

 

本物に触れる

という時の「本物」をどう定義するか?

佐藤さんは「より良いもの」と捉えておられます。

全くその通りです。

ただ、良し悪しの評価が誰にでもできるわけではないので、

その辺りを考えると足踏みしてしまう方もおられるかもしれません。

 

私は「多様な体験が必要」くらいでも良いのではないかと思います。

ちょっと言葉が過ぎるかもしれませんが、幼児教育の先生方にお伝えするのは

「子ども騙しはやめよう」ということです。

 

(2)ままごとはすぐに次のステージへ向かう

例えば、お家での遊び、お母さん・お父さんが関わる可能性がある遊びでもある

ままごと

ですが、おそらく最初は人工的に作られたままごとセットのようなものでやると思います。

でも、そんなのってものの1ヶ月もすれば飽きてしまいます。

いつまでもそれで遊べと言われても楽しくないですよね。

 

子どもたちが次に求めるものは何か?

本物!

お母さんが切っているあのお野菜、僕も切ってみたい!

お父さんが洗っているお皿、私も洗ってみたい!

ってなるのは想像に難くありません。

 

我が家の末娘は中学生になってしまっていますが、

いまだに暇さえあればスイーツを作ってくれます。

彼女がリアルままごとをし始めたのは幼稚園に通っていた頃だったでしょうか。

小学校の低学年からスイーツづくりの真似事をし始め、

4年生頃には自分で作るようになり、

中学生となったいまでは素人パティシエのようになっています。

大人から見れば段取りは悪いですし、使ったボウルはそのままだったりして

妻によく怒られていますが(笑)

 

少なくとも本人が本物に触れたいと思ったものであれば、

それは触れさせてあげれば良いと思います。

 

(3)危険じゃないの?という方のために〜リスクマネジメントの考え方

例えば、冒頭の写真にあるようなカナヅチや料理の時に包丁を使ったら、

危ないんじゃないか?

という声があります。

 

この辺りはリスクマネジメントの考え方ですが、

何をリスクと考えるか?です。

ちょっとした切り傷やカナヅチでミスって自分の手を叩いちゃった

くらいの怪我をリスクと考えるのであれば、多少危ないのかもしれません。

 

でも、そのくらいの怪我を経験することを学びと考え、

その学びをもし得られなかった場合をリスクと考えるのであれば、

本物での遊びは「学びしかない」と言っても良いくらいです。

 

包丁を使って自分の指を切り落とすくらい切ることは幼児にはできません。

園児がカナヅチで人の頭を叩くようなこともしません。

 

その際、注意事項(気をつけべきこと)の1つや2つは事前に伝えておきます。

後出しのルール作りは良くありません。

包丁(刃物)は人に向けない(渡すときは手元を相手に向ける)、とか

カナヅチは肩より上に振り上げない、とか

火をつけた場合は、消すまでその場を離れない、とか

使い方やマナーと危険防止の両方を兼ね備えた

子どもでもわかるルールを決めておくと

子どもは率先して守るようになります。

 

そういう経験を、幼児期に、自宅でしておくこと。

これは英語や楽器、スポーツなどのスキルを学ぶことの前にやっておきたいことです。

 

良かったら、ぜひお試しください。

 

 

 

 

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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