さわるとふれる〜幼児期に育てたい身体技法

私たちはどうしても見えの世界に左右されるのですが…

 

 

 

おはようございます😋

 

新しい1週間の始まりですね。

また、日々の雑事に追われる毎日が始まると思うと

気が滅入るわ…という先生、お父さんお母さんも

かなり多いだろうと思います。

こころとからだの健康を大切にしてくださいね。

 

何回かお伝えしていますが、私個人としては

本当はあんまりコロナのことは気にせず、

コロナの後のニューワールドに向けて

保育をどうしていくか?ということを考えた方が

良いと思っていますが、

たぶんそれどころではないですよね。

そっちは私の方で考えますので、

まずは日々を頑張ってください!

 

 

 

ここでも何度か書かせてもらいましたが、

手に着目するようになって数ヶ月経ちました。

 

最近、ある本をきっかけに

触る(さわる)と触れる(ふれる)

ということについて考えています。

参考図書:『手の倫理』伊藤亜紗

 

同じ漢字を使いますが、

随分と感じが違います。

 

英語ではどちらもtouchです。

 

そこには方法の違いが明らかにある。

いや、touchしている人の心持ちが違うと言った方が正確か?

 

 

触覚って、たぶんとてもプリミティブな感覚なんですよね。

視覚は重視されますけど、触覚って忘れられがち。

でも、幼児にとってはとても大切な感覚ですよね。

 

私が参加している研究会でも話していることなのですが、

触覚が全くない生物はおそらくいないんじゃないかな?

触覚の中でも特に痛覚ですが…

だって、痛覚がなかったら

自分のことを食べちゃう可能性がありますからね。

一方で、視覚がない生物はたくさんいます。

深海生物なんて、かなりの割合で視覚がない。

そのくらい触覚ってあらゆる生物にとって

共通する感覚器官だと思われます。

 

 

 

「ふれる」という身体技法はとても重要に思えます。

なぜなら、そこには他者をおもう心持ちやマナーが入り込んでいます。

他者(人だけじゃない)に簡単に「さわる」のではなく、

「ふれる」というからだの使い方を

幼稚園・保育園・こども園にいる間に

獲得してもらいたいなと思うんです。

 

それは道徳的なことを大人が教えるということではなく、

自然と自分以外の何か、誰かを大切にしたくなる経験

を通して、身に付くものなのかなって思います。

その意味では、やっぱり生き物がいる生活は重要ですかね。

 

相手を大事にする思いを土台にして

ゆっくりと大切にふれる身体技法を持つ。

では、それはどうやったら獲得できるのか?

もう少し考えていきたいと思っています😋

 

では、良い1日を👋

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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