素朴な目で見る(その3)

 

おはようございます。

まだ6月ですが、梅雨は明けたのかな?という天気ですね。

今朝の滋賀は雲があるものの、朝は太陽も出ていました。

 

さて、皆さんの園では目一杯遊んでいますか?

いまはどんな遊びなんでしょうかね?

暑くなってきているので、

砂場とか、水遊びが多いかもしれませんが、

この時期だからこそ、汗をかいて身体を動かす時間も

大事にしてくださいね。

 

BGM Bryan Kessler〜ゆるカフェより Sunday Morning

 

素朴な目で見るシリーズが好評なので、

約1ヶ月ぶりに第3弾をお送りしたいと思います。

もし、まだ第1弾・第2弾をご覧になっていないという方がおられたら、

まずは先にそちらをどうぞ!

素朴な目で見る

素朴な目で見る(その2)

今日は「動きを見る」というお話しです。

 

子どもを見るとき、私たちはどうしても概念的理解をしてしまいます。

・ままごとをしている

・子どもが泣いている

・ヒーローごっこをしている

・虫を眺めている

 

でも、果たして子どもたちがしていることは、

本当にそういうことなのでしょうか?

子どもは「ままごと」をしているのではなく、

「お母さんになっている」のではないでしょうか?

もしくは「お料理をしている」のかもしれません。

「カレーを作っている」のかもしれません。

「玉ねぎを切っている」のかもしれません。

子どもが何をしているのか?を理解することは簡単ではないのです。

 

砂場が可能にしてくれる「行為の可能性」は本当に豊かです。

上記の全てをさせてくれます。

他にできることは無数にあります。

掘る、削る、模(かたど)る、濾す、貯める、流す、積む、料理をする、切る、つなぐ…

もっともっとたくさんあります。

砂場という環境が幾つもの動詞(動き)を可能にしてくれているのです。

一度、ガチで全部の動詞を書き出してみたい気もしますが、その勇気は私にはありません(笑)

だって、想像を絶する量ですからね。

 

では、それらのうち、皆さんの園の砂場にはどのくらいの動きがありますか?

そして、それらの動きがどのくらいの頻度で見られていますか?

 

この「動きを見る」という視点は、

遊びの豊かさを理解するための大事な視点です。

 

概念的理解をぶっ壊して、解いて子どもの姿を見る。

くどいくらい何回も書いていますが、その工夫によって少しずつ子どもの動きが見えてきます。

これが見えてくると、子どもの姿が違った形で見えてきます。

それができるようになってきたら、その姿をぜひ先生同士で語り合ってみてください。

めちゃくちゃ楽しいですよ♪

 

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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