組織の問題は(だいたい)大人が生み出す

(写真は園内研修のイメージです)

 

 

こんにちは。

今日の滋賀はとっても良い天気です。

私は久しぶりの休みです。

皆さんはいかがお過ごしですか?

私は、今日は身体を休めるだけの日にしようと思っています。

 

さて、今日の保育コラムですが、

子どもの話から離れて、大人の話にしようと思います。

 

(BGM 👉 Bryan Kestler ゆるカフェ〜アロハ・ハワイより Sunday Morning)

 

(1)職場の問題はだいたい大人の問題(笑)

 

コロナ禍で学生が大学に来なくなった時、組織内での問題が多くなりました。

もちろんコロナ禍の問題があったから、通常以上に課題解決の必要があったことは間違いないです。

それに加え、私の職場では組織体制が大きく変わったこともあり、

それぞれが自分の立ち位置を見出せずにいたことも理由の1つだったように思います。

 

さらに、その背景には「学生がいない」ということがあったのではないかと思うんです。

私が所属している大学の先生たちは本当に学生が好きです。

学生を育てることに関しての情熱はなかなかのものだと自負しています。

その人たちが学生がいない時間を苦痛に感じているだろうことは想像に難くないです。

 

大学はもちろん研究と教育をする場所で、そして最近は地域貢献という3つ目のタスク加わりました。

そこに大学運営という4つ目のタスクもあって、コロナ禍では必然的にこの4つ目が大きく

クローズアップされることになりました。

 

というのが大学という棲息環境の特徴です。

要するに私が言いたいのは、コロナ禍は学生たちが大学を作っているということを

改めて確認した時間でもあったということ。

 

翻って、幼児教育・保育施設は言うまでもなく子どもたちの保育・教育の機関です。

子どもたち中心で回っています。

しかし、問題の9割は大人がもたらしていると言っても過言ではないでしょう。

保護者であり、同僚です。

もちろん子どもだって問題をもたらすのですが、それは保育者・教育者としての仕事であるし、

それを考えていることは楽しくもあるから苦痛にはならないですよね。

ところが、大人の問題は本当に困りもの。

向こうにも必ず「言い分」があるし、それも相手の立場に立てばわからなくもない。

だけど、こっちからしたら納得がいかなかったり、間違って見えたり、

ちょっと腹立たしかったりするもんじゃないですか?

 

(2)職場の雰囲気を変える3つの性質

 

『21世紀型保育の探求』という本があります。

大豆生田先生が倉橋惣三の考え方を紹介しながら、現代の有名な園の

保育を事例としてまとめています。いわゆる5領域や10の姿という現代のフレームではなく、

倉橋が大事にしていた8つのフレームで記述をしてくれています。

 

そのキーワードの6つ目が「保育者」というのがあります。

特に専門性と同僚性という視点から語られています。

その扉に書かれている倉橋の言葉が秀逸なんです。

 

『ただ、あの幼稚園、

殊にあの職員室にホーハクとして漲って居る

呑気性、茶目性、笑ひ性に至っては

他に類を見ませんね。

而して此のお茶の水幼稚園職員室精神たるや

実に世界無比です』

(P.97;倉橋惣三選集第四巻に所蔵されているそうです)

*而して:(読み;しこうして、意味:そうして、こうして、それから等)

 

 

呑気であること(呑気性)

お茶目であること(茶目性)

笑っていること(笑ひ性)

 

の大切さを倉橋が指摘していることは、これを読むまで私は知りませんでした。

 

私も自分の振る舞いが気になるところなのですが、

いまの日本って、なんとなくマウント合戦な感じがないですか?

知っていることが上位の価値で、知らない人間を蔑む感じ。

もしくはセカセカと一生懸命にやっていることが大切だったり、

ボ〜っとしていたら置いていかれるような不安感があったり、

映える人生を送っていることが価値がある的な…

 

“私は”という限定をつけて申し上げなくてはいけないのですが、

そんな人がたくさんいる職場にはあんまり行きたくないんです。

もっと素朴で、呑気でお茶目な愉快さがある空気がいい。

 

私が知る限り、本当にすごい先生たちって

知識でマウントを取ったりしません。

素朴に知的好奇心が旺盛で、わからないことをわからないと言い、素直に質問する。

その人と話していると楽しくて、頭を使うことがワクワクするような感覚がある。

なんせ楽しくて、笑顔が絶えない感じで話せるんですよね。

 

呑気で、お茶目で、笑顔が絶えない感じの職員室にしたいですよね。

じゃないと、先生たちのパフォーマンスが上がらないですもん。

 

(3)園内研修を1つのきっかけにしませんか?_ご提案

 

仮に堅苦しい(ギスギスした?)組織になっているとするなら、

この3つの性質を園全体に浸透させるのは時間がかかると思います。

でも、その雰囲気が嫌だと思っている人は少なからずいるはずです。

仲間を作って、少しずつ雰囲気を変える手があるかもしれないですね。

 

あとは空気がギスギスするのは、特定の人が大きく作用している場合もありますよね。

そんな時は、その人を変えることはたぶんできませんから、

周りの空気を呑気にすることが大事でしょうね。

 

子どもたちが生きる空間ですからね。

大人が作っている空気って子どもに伝染しますもんね。

できるだけ、呑気でいい、お茶目がいい。笑って暮らそ。

って仕事の一部な気がするんですよね。

 

そこで園内研修の中で、そういう話をするのはいかがでしょうか?

組織ってどういうもの?

幼稚園・保育園・こども園って組織がハイパフォーマンスをするには、

何が大切なのだろうか?

みたいな話をするのも1つだと思います。

 

けっこう重要な問題なのに、

園内研修では組織論ではなく、教育・保育の話をしてしまう。

もちろん分かるんですけど、温かな空気をまとっている組織を生み出すことも、

子どもたちのためになることだと思います。

 

こういう話はもしかしたら元園長先生とかじゃない方が

良いかもしれないですね。

でも、そういうことを指導できる人材は限られているかもしれませんが…

(小声で…)私はたぶんできると思います😋笑

 

 

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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