[UG#45]明日から使える交渉術

 

おはようございます🤗

日曜日の朝、いかがお過ごしですか?

まだ布団の中だったりする人も多いのかな?

今日は共通テストの2日目。

今日も頑張れ、受験生!

 

 

さて、今日は過去に書いた記事の

アップグレード情報を

お届けしたいと思います。

 

 

 

結構読んでいただいている記事なんですが、

去年の9月9日に書いた

『最高の交渉ってどんなんだろうね?』

という記事の深掘りコラムを朝からお届けしたいと思います。

*リンクを貼っていますので、もし未読の方は

 短いですので、先に前の記事をお読みください。

 

さて、こっちにとってWonderfulな交渉って

実は決して良い交渉ではないということなんですが、

違う言い方をすれば

Win-Winな終わり方をするって考えることが大切です。

相手にとってのWinをどう作るか?

ということも一緒に考えるっていうことが大切です。

 

どうしてもこっちのWinを取ることが最優先になっちゃいますけど、

そうならないようにすることを心がけましょう。

 

相手の立場に立った時に

・相手にとっての不利益がある

・相手にとっての価値観に合わない部分がある

・相手にとって何らかの形で不都合なことが残っている

という状態はできるだけ避ける必要がある。

もちろん、こっちの立場とか狙いもあるわけなので、

その両方を視野に入れたいというところです。

 

では交渉を双方にとって成功裡に終えるために

事前にできることは何か?

 

<事前準備>

1. 自分にとっての目的を確認する

2. 情報を整理する

3. 阻害要因を抽出する

4. 阻害要因の対策を考える

 

1. 自分にとっての目的を確認する

 

相手のことを考えることが重要ですが、かといって自分の

目的が蔑ろにされるわけではありません。

交渉ですから、

あくまでも自分の目的がある程度達成されることが大切です。

 

(最低限)どこまで達成したいのか、

何のために達成したいのか、

を再確認しておきます。

 

2. 情報を整理する

 

相手(関連する関係者)が誰なのか

相手の権限や交渉に関連することで相手が気にすることを

整理して、マッピングしておくことです。

マッピングというのは、パッと見てわかるようにするということ。

ノート見開き2ページくらいに交渉の全体像を書き出せたら

すごくいいですね。

 

3. 阻害要因を抽出する

 

相手が嫌がりそうなこと

相手が気にしそうなこと

相手が言い出しそうなこと

を書き出す。

マップの中に書き込むと良いでしょう。

 

4. 阻害要因の対策を考える

 

相手の立場(価値観・制約条件)に立って考えてみる。

相手にとって、「それならいいか」と言えるような

回答を考えてみて、それに持っていく

ストーリーを考えてみる。

シミュレーションをしてみて、相手の立場にとっての

阻害要因を除去する対策を考えたいですね。

 

<交渉の流れ>

1. おしゃべりする

2. 提案する

3. 聞く

4. 話し合う

5. 結論する

 

 

 

1. おしゃべりする

 

準備運動的におしゃべりをして、お互いに話をする

雰囲気を作る。双方がしゃべることが大切。

 

2. 提案する

 

最初にこちらから提案をすることで、

それが話の土台になります。

そこに向けて話が進むので、こちらが有利になりやすいです。

その際、理想案を提示します。

この時はこちらにとってWonderfulな提案をするのです。

ここでは妥協案は出しちゃダメ。

さらに引き下げられちゃいますよ😏

 

話し方としては

まずはっきりとした提案(結論)を示します。

その後にその提案になった根拠(数字など)を示します。

さらに、具体的にイメージしやすいような具体例を示します。

 

3. 聞く

 

ここで相手の意見を聞き出します。

ポイントは

相手がどこに重点を置いているのかを把握すること

 

もしそれがわからなければ

質問を繰り返して、相手が気にしているポイントを整理しましょう。

 

この時、相手がこっちの立場を理解していなかったりして

反論をしたくなることもあるかと思います。

そんな時も話し合いがこの段階だなって時は

グッと我慢をしましょう。

ここでは反論しないというのがポイントです。

 

4. 話し合う

 

相手のことがわかったら、

妥協案を少しずつ提示しながら交渉を進めます。

 

相手が要求する事項には合意をしつつ、

手段と条件に関して、双方が納得いく形を模索します。

 

ここで話が脇道に逸れちゃったりすることが多いのですが、

軌道修正をしながら話を進めます。

 

もし相手が自分の立場や手段に固執するようだったら、

こっちの裏話を少し挟んだりして、

感情的な部分に訴えかけるという方法も良いかもしれないですね。

 

気をつけたいのは強引に進めないようにすることです。

強引にこちらの立場に引き寄せるようなことをすると、

どこかで結局ひっくり返そうとしてきます。

そうなると時間ばかりがかかってしまいますので、

ここは相手の立場に理解を示しながら、

手段面、条件面をすり合わせる感じです。

 

妥協ではなく、Win-Winをイメージしながら。

 

5. 結論する

 

最後にお互いに「それなら良いかも」ってところに落ち着いたら

To Doを確認するくらいはっきりと

じゃぁ、こうしましょう

という結論を明確に書き出しておくことです。

ここを曖昧にすると後から

「そんなこと言ってない」

みたいなことになります。

 

最後に相手に対する感謝の気持ちを伝えることを忘れずに

 

ちょっとした揉め事のような交渉も

実は今後に向けての第一歩になったりすることもあります。

最後の締め方は丁寧にしてください。

 

交渉って言うと大袈裟ですが、

こういう話をする場面ってかなり多いです。

日頃から少しずつ意識しておくと

いざという時に使えると思います。

 

最後に…

交渉はあくまでもシステムです。

システムとして考え、

テンプレで進めることでうまく運べると思いますので、

良かったら実践してみてください。

 

 

では、今日も良い1日を👋

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

Mail: daihyo@studioflap.or.jp