いま、『エコロジカル・デモクラシー』という
都市計画・環境デザインの本を読んでいる。
民主主義のための都市のかたち
をイメージしてもらったら良いだろうか。
これは決して社会制度の話などではなく、
物理的なデザインの話である。
私が園庭のことを考える時、
同じことしていると認識している。
つまり、
めっちゃ遊べる園庭の(物理的な)かたち
を考えているということだ。
これをplayful ecologyと名付けたい。
外遊びの生態学
とでも言おうか。
そのためには動詞を形にするという視点が大事である。
このことを理解するために、ヨーロッパの広場を思い出してもらうと分かりやすい。
私はドイツやオランダなど数カ国しか行ったことはないが、
ドイツなどは街のあちこちに、大小いろいろな広場がある。
そして、その広場に向かって道路がデザインされていて、
私たちは時折広場を通りながら、街中をぶらぶらすることになる。
もし住んでいたら、買い物の途中で広場に座って、
さっき買ったサンドイッチとコーヒーを食べながら一休みして、
次の目的地に向かったりするのではないかと思える。
そんな時にご近所さんと会って、ちょっとしたおしゃべりに
興じたりするのかもしれない。
話す・集う・交わる
などが広場にデザインされているという言い方ができそうだ。
園庭も全く同じ発想で考えることができる。
園児が「集う」場をどうデザインできるか?
単に机と椅子を置けば集うかというと、そうでもないはずで、
夏なら日陰である必要があるし、色水遊びに使える草花が近くにあった方が
ベターかもしれない。
動きを形に還元して、デザインを考えていく。
playful ecology
という発想。
ぜひお試しください。