今日は一般的に言われている保育の理論とは逆の話をしたいと思います。
それはタイトルの通り「不親切」のススメです。
保育では一般的に応答的に子どもと接することが勧められます。
適度であればもちろん必要な場合はある。
だけど、応答的過ぎるのは避けたい。
では、「適度」と「過ぎる」の違いはどこにあるのだろうか?
相手にもよるし、状況にもよるので一概には言えないが、
私が考えているのは、
通常の人間関係での応答性くらいがちょうど良いだろうということ。
大人同士だったらまずやらないような世話を、
相手が子どもだとついやってしまう。
そういう場面って、意外と多いと私には見えている。
例えば、こちらが何か用事をしているときに、
それを止めてまで子どもを優先するのは「過ぎて」いる。
子ども同士の間でもめごとが起こった場合、
いきなり止めに入ったり、子どもの言葉を翻訳し始めたり
するのも「過ぎて」いる。
普通そういう場合って、
「いま、〇〇やっているからちょっと待ってね」
とか
「〇〇に置いてあるから、自分で持って行ってね」
などで済む場合が多い。
親切だと思ってやっている対応が、
実は子どもが育つ機会を奪うことになっている可能性があるのだ。
自分で待つ、自分で取りに行く、自分たちの言葉でなんとかする。
こういう小さな経験の積み重ねが、子どもの育ちにつながる。
つまり、不親切というのは、決して意地悪をするということではなく、
子どものことを信じて、親切はほどほどにしましょう
という提案である。
大人が半歩下がったときに、子どもがなんとかしていく姿を
現場ではよく見る。
その姿を信じられるかどうか、という話でもある。
