自由遊びを重視する背景(4)自由遊びとは?

 

こんにちは。

自由遊びを重視する背景の第4弾です。

今日は「そもそも自由遊びって?」という話です。

 

 

遊びの分類って難しいですが、

2018年の国際論文を参考に私は考えています。

その論文は👇です。

Zosh, J. M et al. (2018)

Accessing the Inaccessible: Redefining Play as a Spectrum

Frontiers in Psychology

https://doi.org/10.3389/fpsyg.2018.01124

 

遊びというのは、曖昧な概念であり、定義をする際に基準となる

視点すらも定まらない営みです。

 

 

動画内では話していないことですが…

 

小児科医であり、精神分析家でもあるウィニコットは、

遊びはPlayという名詞ではなく、Playingという動名詞で表しています。

このことは大変重要であり、単純な名詞で表すことはできない、

つまり、単なる個物として扱える活動では割り切れないということを

言いたいのではないかと私は解釈しています。

 

動詞を名詞化した動名詞ですから、「遊ぶこと」という感じになると思います。

「遊ぶ」という行為には内的な動きと外的な環境がダイナミックに含まれています。

ということは、動くことに意味があるということです。

Free Play ではなく、Free Playingであるというその心持を持って世界と対峙することで

得られることは無限になるのではないかと思うわけです。

 

そんなことも考えながら、これからも自由遊びの大切さを提案し続けたいと思います。

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

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