デジタル時代の子育て(1)

 

おはようございます。

梅雨が明けちゃいましたね。

子どもたちは大人とは違って順応する能力が高いですから、

どんどん外で遊んで、暑さに強い体になるように気をつけたいものです。

 

さて、今日から「デジタル時代の子育て」シリーズを何回か行わせていただきます。

 

私は「デジタル時代の子育て」という講演を保護者の皆さんにさせていただいています。

いまの時代、デジタルがあらゆるところに侵食していますが、そこに子どもを浸すと何が起こるか?

多くの人は聞きたくないであろう話を少しだけ入れ込みながら、

子育てをする際にどういうことを意識したら良いかをお話しさせてもらっています。

 

実は私が話していることに近いことをアニメーション作家の宮崎駿さんが語っています。

テレビを見る時間の制限、バーチャルの世界を知りすぎることの弊害を語っているので、

良かったら、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

本日の音声👆

(BGM ブライアン・ケスラー ゆるカフェよりUnder The Banyan Tree)

 

(1)デジタル時代

今はデジタル時代です。

生活のあらゆることがデジタルになっている。

また、それと連動して、AI時代、生活自動化の時代とも言えます。

これは「便利になった」とも言えますが、

その一言で片付けられない影響を子どもに与えている可能性もあります。

 

社会のデジタル化は避けられない現実ですが、

子どもがその悪影響を受けることなく、

しっかりとした育ちをしていくように、

耳の痛い話も含めて皆さんに共有していこうと思っています。

 

(2)環境の豊かさがどんどん失われていく…

 

現代の子どもたちが生きている世界は本当に貧しいです。

サンマの欠如

ということが言われるようになって久しいですが、

もう遊ぶ友達、遊ぶ場所、遊ぶ時間も貧しくなっています。

 

どれが最も根本的な問題なのか?

私は場所だと思っています。

子どものための場所が本当になくなりました。

かつて、この国の道路は子どもたちの遊び場でした。

浮世絵には子どもたちが道路で遊んでいる姿がたくさん描かれています。

安野光雅さんの『旅の絵本』シリーズでも子どもたちは道路で遊んでいます。

だけど、いまは道路で遊んでいたら、怒られるし、通報されることすらあります。

 

そんな状況を作っているのは、大人たちの狭量な心でしょう。

これに関しては本題から逸れるので深掘りはしませんが…

 

(3)友達もいないし、時間もない

 

私的な経験ではありますが、昔は、幼稚園から帰っても近所の小学生たちと遊んだり、

同世代が近所にいました。

 

だけど、最近はそういう風景も減少気味?

 

我が子たちは近所に大きめの公園があって、そこに行くと誰かがいたので、

まだマシだったかもしれません。妻も、頻繁に一緒に公園に行っては

子どもと一緒に遊んでいた記憶があります。

 

でも、そうやってしないと、子どもだけで遊んでいたりすると

何かと言われるような感じになってしまいました。

 

そんな感じになるくらいなら、習い事をさせていた方がマシかな

ということで、スイミングに入ったり、小さいうちから習い事として

スポーツをやらせるということが多くなっています。

 

そうなると、一緒に遊べる人も少なくなり、自分自身も時間がなくなる。

そんな子どもが増えていくことになります。

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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