子育ては難しいという現実

 

こんにちは.

 

前回の子育ちコラムで話しかけてやめた話があります.

それは「現代の子育ては難しい」ということです.

この話は別にしてやりたかったので,話そうと思ったけどやめときました.

 

 

子育ての環境は大人がその家族内に何人いるかが重要だと思われます.

ところが,現在の1世帯の人数は2.47人(2016年現在)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h28.pdf

35ページに世帯の特徴が記載されています⏬

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/outline_01.pdf

 

核家族のメリットは何といっても親世代との軋轢などに苦しまなくて良いということ.

嫁姑問題などがないため,若い世代にとっては暮らしやすいと言われてきました.

確かにそうだと思います.

核家族化はある程度必然の流れだろうと思いますので良いのですが,

それによって失ったものもあるということです.

それが子育てに関する知識や子どもを見る大人の数です.

 

うちは母がフルタイムで働いていたので,夜7時頃まで帰ってこない日もありました.

それ自体は別に苦ではなかったのは,近くに祖父母がいたことも大きかったのかもしれません.

そうやって,多くの大人(両親と祖父母合わせて4人とか)が姉と私を育ててくれていたんですよね.

 

滋賀ではおじいちゃんと散歩している幼児なんかをまだ見かけますが,

手をつないでいるのなんて,ほぼないですよね.

それでいい(それがいい)

ってことを昔の人が教えることで,少しずつ理解していくと思うのですが,

そういう機会がいまはない.

そりゃ,子育ても難しくなりますよ.

 

だからこそ,支えてもらう場所を作った方が良いんですよね.

幼稚園・保育所・こども園には子どものプロがいますし,

発達支援センターなどの公的な組織を頼ることもできます.

自分の子どもだから自分が育てなきゃなんてことはないんです.

子どもは社会のものです.

他の人の手も借りれば良いんです.

その代わり,自分がしっかりしなきゃいけないこともある.

例えば,子どもの習慣を作るのは親の役割.

手を抜くべきところは抜き,譲らないところは譲らない.

そのポイントを間違えないようにすることが大切です.

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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