絵本が与えてくれる価値

この絵を見ながら、どれだけでもおしゃべりができそうな気がします…

 

 

こんにちは👋

今日のテーマは「絵本の魅力」です。
 
(BGM Love and Honesty by Bryan Kessler @ゆるカフェ~アロハ・ハワイ)
 
先週は選択肢提案型コミュニケーションという方法を提案しました。
子どもが遊んでいるときを例題として、
終わり方を提案する際に、
選択肢を提案する、
その選択肢は必ず猶予があることが大切じゃないか?
とご提案しました。
 
(1)今日のテーマ「絵本と生きる手触り感」
 
「子どもの本」や「絵本」には不思議な魅力があると思うのです。
お母さん、お父さんたちに、
せっかくお子さんを授かって一緒に暮らしているのだから、
その魅力に触れてもらいたい気がします。
 
その魅力の1つに「生きていることの『手触り感』がある」
ということが挙げられる気がします。
 
昨日のブログでもご紹介した安野光雅さんの
『旅の絵本』シリーズなども、
その場所場所の人々の生活も描かれていて、
言葉はありませんが、
子どもと一緒に「この人たちは何をしているのかな?」
ということを一緒に考えるにはとても良い本だと思います。
正解がないだけに、おしゃべりはどんどん広がります。
良かったら、上の写真を活用してみてください。
 
(2)大学生の就職活動
 
ちょっと話が逸れるのですが、
わたくし、大学生のキャリア教育を担当しております。
 
その中で、特に感じることは「仕事に対するリアリティのなさ」です。
これは学生が悪いとかそういう話ではなく、時代なんだと思います。
 
実は、いま生きている人のかなり多くは
仕事をする前の段階でこれを持っていなかったはずです。
 
仮説ですが、
会社という組織が生まれて仕事が家庭から遠く離れたことにより、
働くということが子どもの日常から消えました。
 
会社ではなく、家の周りでお父さんとお母さんが野菜を作ったり、
生肉を燻製にしたりしていた大昔は、
働くといえば食べるためのものを手に入れることだったわけです。
それってものすごく分かりやすくて、手触り感があることです。
 
(3)ぜひ先生にも相談してみてください!
 
絵本の意義・価値ということに集約させていこうと思うと、
この「生活の手触り感」というものを
絵本の中に見出すことはできないでしょうか?
 
 
色々な感覚を総動員して生きることを繰り返し繰り返し経験すること
って特に幼児期に必要なことだと思います。
 
そういう経験を無数に繰り返して「世界は美しい・面白い・楽しい」
ということを身体に刷り込む。
これこそが幼児期に大切なことの1つだと思います。
そのためにはキャラクターやゲームではなく、
絵本の世界だからこそできることがあるんじゃないかなぁって思ったりします。
 
保育の先生の中には「絵本」に詳しい先生がたくさんいます。
もし絵本をもっと読もうと思っても
何を読んでいいかわからないという方はぜひ相談してみてください。
 
 
 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

Mail: daihyo@studioflap.or.jp