幼児期には自己コントロール力を

 

こんにちは.

みなさま,秋真っ盛りですが,いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は久しぶりに子育ちコラムの配信をしようかなと思います.

今週は保護者の皆様とお出会いして,お話をさせていただく機会が2回ほどありました.

 

最初の園では,通常は黙ったままになることが多い質疑応答タイムにいくつか質問をしてくださったり,

2つ目の園では座談会タイムを設けてくださったのですが,7〜8名の方が参加してくださって,

子育ての話をしたりと,楽しくかつ学びある時間を過ごさせてもらいました.

 

子育てについては,決して専門家というわけではないのですが,

私が考えていること,感じていることを保護者と共有してもらいたいという

先生方からのご依頼に応えた形になります.

 

その中で,やはりゲームや動画視聴の時間がコントロールできないという問題を

提起してくれるお母さんが複数いました.

 

そのことについては,以前にも「選択肢提案型コミュニケーション」ということで

お話をしているので,良かったら,そちらをまずはお聞きください.

 

選択肢提案型コミュニケーション法のご提案

今日は,これをアップグレードして配信したいと思います.

 

 

(1)ゲーム・動画の視聴が辞められないということ

 

これははっきり言って中毒です.

WHOもはっきりとゲームには中毒性があることを認めています.

これを自己コントロールする力がまだない幼児に与え続けたら,

病気と言われてもおかしくない状態になるまでに,それほど時間はかかりません.

 

止めると言っても止められない

泣き叫んで収拾がつかない

ご飯も食べない

眠る時間がおかしくなる

 

このような状態になっているとしたら,それは中毒症状と同じです.

 

もしそれでも構わないということであれば,それは各ご家庭の判断なので

私がとやかく言うことではありません.

 

(2)家族の協力が必要

 

もしなんとかしたいということであれば,薬物中毒の治療と同じような対応が必要でしょう.

とにかく触れさせない.見せない.

ということになるだろうと思います.

 

その際,例えばお母さんだけが必死になっていて,

お父さんが知らん顔して,子どもにゲームを与えたりしたら,

お母さんの努力は全く無駄です.

家族全員が覚悟を決められるかが問われることになるでしょう.

 

(3)そうなる前に自己コントロールができる力をつけましょう

 

そうなる前にできることは小さなうちから自己コントロールが

できるようになることです.

 

まずは身体のコントロールから始まります.

生活の中で,自分でやるべきことを自分でやる.

片付けとか,準備などですね.

 

遊びの中でも,色々な道具を使って遊んだり,

色々な場所に出掛けて行ったりすること.

結局はこういうことが大事なんです.

 

具体的にどんなことをしたらいいかは,音声の中でお話ししています.

お時間があるときに,お聞きください.

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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