デジタル時代の子育て(3)ルールを決める

 

こんにちは。

今日はデジタル時代の子育ての第3弾。

デジタル機器との付き合い方、ルールの決め方です。

 

 

(1)子どもを守ることを考えるのはむしろこちら

 

デジタルとの付き合い方を考える際、幼児期はデジタル機器を持たせないというのが鉄則です。

デジタル機器は、幼児には本当に必要ありません。まして乳児期などもっての外。

親も子どもの前ではスマホをできるだけ触らないようにするなどの心構えが必要です。

 

https://forbesjapan.com/articles/detail/39067/1/1/1

 

IT業界の中でデジタルに塗れている人たちですら、必要ないと言っています。

それでも、あなたはデジタルの渦の中に子どもたちを放り込みますか?

 

(2)ルールは「納得形成」に基づく

 

小学生くらいになると、周りに子どももやっているので、ゲームから

遠ざけることが難しくなります。

そこでルール作りが必要になります。

 

ルールというのは納得に基づいた合意が必要です。

親子間のルールは大体親が決めて、子どもに「うん」と言わせたものがほとんどです。

その場合、一見すると合意形成できているようですが、子どもは納得していません。

 

小学校の間はスクリーンタイムをかなり厳しく決める必要があります。

そのためにはゲームそのものを親が管理するのは当たり前。

そして、使っていい場所もリビングのみ。

時間は30分など、厳しすぎるくらいでちょうど良いです。

 

ですが、子どもはあの手この手で交渉をしてきます。

◯◯ちゃんの家は〜とか、そういうのは

「我が家は我が家やから他の家は関係ない」

でOKです。

 

それ以上の交渉をしてきた場合、子どもの意見にもちゃんと耳を傾ける必要があります。

うちはスライドを作って、プレゼンをしてきたこともあります。

*その時間のスクリーンタイムはどうや?と思いましたけど、

それは良いことにしました(笑)

 

それによって期間限定で、スクリーンタイムが延びたこともありました。

確か、夏休みだけやった気がします。

そうやって、子ども自身にも考える時間を与えながら、

子どもたちの納得を作っていきます。

 

そして、次第に自分で考えたり、コントロールする力を養います。

 

(3)ルールを決める際の注意点

 

その後、中学生(早い子の場合は小学校高学年くらい)になると

スマホを持つ必要性が出てきたりします。

となると、ルールを決める必要がある。

 

ルールを決める際の注意点は2つ。

①親が見張らなくてはいけないようなルールを作らない

②挽回可能なルール設定をする

 

 

例えば、1日30分とすると、毎日親がチェックしなくてはなりません。

すると子どもは「親の目を盗もう」とします。

また、親も常に疑いの眼差しを子どもに向けることになり、

お互いの精神衛生や人間関係が破綻することになります。

絶対にしないでください。

 

 

そして、1日30分は1回でも超えたら、もうそのルールは破綻しちゃうことになる。

もう挽回が不可能であり、子どもが自分で管理する能力を

育てる機会を奪うことになります。

 

我が家の中学生は「1週間の平均が60分以内」というルールにしています。

そうすれば、「どうしても今日は〜が見たい」という日は90分見ることもあるかもしれない。

でも次の日は自分でコントロールして30分以内に抑えれば挽回できます。

スマホを使って、計画性と時間的展望という能力を鍛えることができるのです。

 

(4)おわりに

 

我が家は上の2人が高校生ですが、スマホ利用は各自に任せています。

勉強にも必要なので、各人のパソコンを持っていますが、

それに関してはもう何も言いません。

高校生にもなれば、自分の時間をコントロールする能力を持っていなくちゃいけない。

そのためには、次第に、少しずつ鍛える必要があるのです。

 

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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