「考える力」を鍛える3つのツール

 

 

こんにちは。

シルバーウィークの後半の三連休が始まりましたね。

初日は雨☔️

皆さんは、どんな過ごし方をされますか?

私は晴耕雨読生活が大好き♪

本当は朝から出かけようと思っていましたが、

こんな日は撮り貯めているNHKのドキュメンタリーを観たり、

本を読んだりして過ごすことにしました。

 

1)はじめに

昔、学生から

「もっと考えろと言われても、何を考えたら良いかわからない」

と言われたことがあります。

 

いま、学校には手取り足取り教えてくれる先生が多いです。

「もっと考えてこい」と言われる機会もなくなっているのかもしれません。

その意味で、若手の先生は「考えろ」と言われても、

何をどう考えて良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?

 

そういう人のため、

もしくは

そういう人を指導しているベテラン先生のために今日はコラムを配信します。

 

BGM Bryan Kessler〜ゆるカフェより Mango Sundown

 

 

2)考えるにはツールが必要

私たちはただ頭の中だけで考えることはできません。

厳密には、得意ではありませんと言った方が良いかもしれません。

考えることが得意な人は、頭の中だけでガンガン思考がドライブします。

比較的勉強が得意な人は物理や化学、数学、英語の問題などを

解いています。

 

だけど、一般的にそういう人は多くはありません。

考えるためにはツールが要るんです。

考えるのが得意な人はそのツールが頭の中に入っているだけです。

 

3)しっかりと考えるための3つのツール

考えるのが苦手な人は、それを外在化させましょう。

外在化は具現化と言っても良いかもしれませんが、

実際に手を動かしたり、話したという行為をしながら考えるということです。

 

そうです。

そのツールとは

本(読む)・ノートとペン(書く)・人(話す)

の3つです。

 

4)本を見つける

まず本ですが、「どんな本を読んだらいいか?」という質問を受けたことが

何回もあります。その気持ちめっちゃわかります。

 

でも、私がお勧めするのは、本屋さんに行って、目次を見て、あなたが

読みたい!

と思う本を探すことです。

 

最初から読みたい本がなくても構いません。

とにかく本屋に行ってタイトルを眺め、ちょっと面白そうなやつを手に取る。

目次を眺めて、面白そうだと思ったら、

「はじめに」と「おわりに」の冒頭1〜2ページ程度を読んでみる。

これだけやったら、たぶん買うか買わないかはわかると思います。

読んでみて、続き(中身)を読みたいと思ったら「買い!」です。

 

本には自分との相性があります。

それはeコマースではわかりません。

今日みたいな雨の日、することがなかったらぜひ本屋に行ってみてください。

 

5)書いて考える

私は常に数種類のノートとペンを持ち歩いています。

スケジュール帳・思考用ノート・研究ノート

の3種類くらいかな。

 

どれも大切ですが、用途に応じて使い分けています。

とにかく書き出してみる。可能ならば図にして、関係性などを

踏まえて、思考している対象を視覚化します。

不思議なことに、思考がどんどん動き始めます。

 

なお、本とノートを併用して思考をドライブしたら、

さらにぐんぐん頭は働きますね。

本を読んでいると思考はドライブしますが、

アウトプットしないと使える思考にはなりません。

私は本に書いてあるキーワード・キーフレーズとページ数を書き写し、

さらにそこから考えたことや別の論文で書かれていた関連箇所などを

書き写し、思考を拡げて行ったりします。

そうすることで、知的マップを拡大、充実させるのです。

 

思考というのは編集です。

新たな知識や思考によって拡大したものを整理して、

問題解決に向かうために編集を重ねていく。

そのために、ノートとペンは欠かせないツールだと私は思います。

*もちろん、PCやタブレットでも良いと思います。

 

6)話しながら自分の思考に気づくことも

最後は「話す」です。

誰かと話をしている最中に自分が考えていることに気づくことってないですか?

悩み相談をしている間に、自分が本当に嫌だと思っているポイントに気づくとか。

悩み相談ってほとんどそのためにやっているようなものですもんね。

カウンセリングなんて、まさにそういう営みです。

 

皆さんもそういう話し相手がたぶんいるはずです。

私の場合、夜食事や晩酌をしながら妻と話をしますが、

自分の頭を整理したい時には、あらかじめ「今日は●●の話をしたい」と

妻に連絡をすることもあります。

 

時には研究の話すらします。

もちろん専門的なことは何1つわからないわけですけど、

妻には素朴な疑問を投げてもらうわけです。

すると、自分以外の人はどこがわからないかを教えてもらえる。

研究雑誌に載せるような研究(の一部分)ですら話す時があります。

妻には迷惑かもしれませんが、私の頭の中は整理されていくことが

かなり多いです。

 

ちなみに、信頼している同世代の友人がいます。

よく、おっさん2人でお茶をします。2ヶ月に1回くらいかな。

その人も頭の整理をするには有難い存在です。

僕なんかよりも数倍頭の切れる人なので、

どんどん質問してくれて、問題点を浮き彫りにしてくれます。

さらに新しい視点を提供してくれたり、知識を教えてくれたりするので、

困った時、思考が停滞している時なんかは、この人とおしゃべりをすることに

しています。

 

そういう相手が必ず近くにいるはずです。

家族ならなお良いですし、友人であれば時折誘っておしゃべりをすることを

お勧めします。

 

7)最後に

思考力は正解が分かりにくい現代人にとって必須の能力です。

幾つになっても思考力は鍛えられます。

是非とも、3つの思考ツールを用いて、思考をドライブする習慣を

身につけてください。

考える力は保育力に直結しますので。

 

ちなみに、思考力とセットで大切なのは、

「自ら学ぶ力」

です。

 

これについても、いずれお話しできたらいいなって思っています。

 

 

保育者支援ネットワーク「保育のみかた」運営責任者

博士(教育学)

保育コンサルタント

園庭づくりコーディネーター

[著書]

『ワクワクドキドキ園庭づくり』(ぎょうせい)

『遊びの復権』(共著)(おうみ学術出版会)

保育者の「相互支援」と「学び合い」の場

〒524-0102 滋賀県 守山市 水保町1461-34 

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